美人董氏墓誌銘を臨書しよう!
楚笛という雅号(がごう)が示すとおり、書道(というかお習字)を小学生のころから習っておりました。しかし、就職後、転勤により地元を離れると、今までの先生に師事することができなくて、宙ぶらりんになっていました。途中、引っ越し先でお稽古している先生を紹介してもらおうと思いましたが、それなら、今師事している先生の旦那さんが土曜日に都内でお稽古しているので、そこに行けばいいという話になりましたが、そのあと宙ぶらりん。
そんなこんなしているうちに、仕事で上司とうまくいかず、体調を崩してから、筆跡がものすごく汚く、更に自己嫌悪に陥ったのでした。まあ、回復と同時にだんだん戻ってきたような気がしますが。
で、やはり、他人の書いた文字が絶賛されているとものすごく悔しいんですよね。しかも、小中学生時代に、「堅苦しい字」と訳のわかったようなわからないような賞賛とも罵詈雑言ともつかないようなことを言われて、ヘンに字を崩してしまったので、なおさらです。
年賀はがきの挨拶文は前衛文字でごまかし、宛名は決して毛筆で書かないという、書道をたしなむ者としてはものすごく情けない状況でもありました。
さらに、個人名刺に楚笛と書いていると、必ずと言っていいほど「何、コレ?」的質問が追い打ちをかけてきて、そこで書道書道と言っていると、現在お稽古に通っていないのがなんだか気が引けるというか、そんな心境になってくるのです。
東南アジアの布を見ると、なんとなく書道の先生を思い出し、帰国後、タイシルクのストールをおみやげに持って、先生にお家に伺いました。
そしたら、なんと、先生、お稽古場も兼ねたお家に隣接する家が売り出されたので、そこを買い取ってアトリエにしたそうです。すごい!驚き!私の勤め人的思考だと、60才以上で何か仕事関係をパワーアップするなんて想定外でしたので。。。そこで、先生は自分の作品を書いたり、お稽古場として使い、元の家のお稽古場は、旦那さんの専用仕事場というかアトリエとしたそうです。
そんな話を聞いたら、やはりいてもたってもいられなくなり、書道がやりたくなりました。月1回、通院で実家に帰るので、そのとき見てもらうのは可能ですか?と尋ねましたところ、土日の都合の良い時間1時間をマンツーマンでお稽古していただくことになりました。どのような内容がいいかとのことでしたので、楷書、特に祝儀・不祝儀袋に書くのを頼まれるので、まずはこれをしっかりかけるようになりたいとのことで、実用書道のポイントをまとめた資料を頂きました。これを元にして書くようにと。
また、臨書(絵画でいうところの模写)ですが、以前、楷書をやるなら最高峰をということで、九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)にチャレンジしたのですが、もう、無茶苦茶しんどいのなんのって。。。あのときほど、書道の苦痛を感じたことは無かったです。楷書ってこんなに茨の道を行かなければならないのかと(ちなみに先生でもつらいらしい)。
そこで、実用書道にも対応できるようにということで、タイトルにある「美人董氏墓誌銘」を臨書することになりました。書き出しが、「美人」で始まるので、なんだかワクワクしますね。まさにこのブログ向きです。
先生に書いていただいた折状。いや~、楷書キレイに書きたいですね~。
我が輩も、墓誌銘をキボンヌ(←このブログ印刷して墓場に持ってけ!byサイト管理者) 。
最近のコメント